はてなのおだい

お題のテーマに便乗

火事場のクソヂカラ

お題「人生で一番古い記憶」

 

一番古い記憶ですか・・オカルト系になったり、年齢がはっきりしないのが多いので、3歳の時のものを書いていきます

 

それは弟が生まれる時の話

近くの病院に母親が入院していた 出産のためだと思う

その病院の待合席みたいなところでお座りをしていた

そこからの記憶

たぶん看護婦さんから見て いい子だった(はず)

診察室から母親が苦しむ声が聞こえた

別に母親が好きなわけでもないと思うが 身内がいじめられてると感じた

なんとか助けなければ・・そう思った

 

でも3歳児にできることなんてない、居てもたってもいられない

その診察室の前まで行き、ドアの前に立った

ドアは白塗りの木製、ドアの下部は通気口なのか格子状になってた

そこで3歳児は確信した

「これ いける!」

なにかを叫びながら短いあんよで蹴りまくる3歳児

後から聞いた話では

「お母さんを返せ~!!」と言っていたらしい

母親思いの子ではないのでたぶん創作だろう

「バキッ!!」

何回目かのキックで格子状の部分が破損した ドアに穴が開いた

慌てた看護婦が扉を開ける

医師とベッドに横たわる母親 それと看護婦がびっくりした顔で見ている

たぶんドアを蹴り破られた前例がなかったのだろう

すぐさま看護婦さんに別の部屋へ連行された

「お母さんは大丈夫だからね」

そんなことを言ってたような気がする

 

連行された先で事情を看護婦が看護婦に説明している 

えぇ~みたいな顔をしてこっちを見てる

その目はその後の人生でよく見る目だった 問題児を見る目だ 

ちなみに修理代は請求されなかったらしい

たぶんそれ以降 その病院には連れていってもらってない

 

子供は父親が母親の背中をさするとできると思ってた頃の話

子供にも火事場のくそ力があるという 問題児の話でした