今週のお題「ほろ苦い思い出」
ほろ苦い・・味覚としてのほろ苦いと受け取りました!
そう、あれは中学生の時
両親は共働きで、留守を預かることが多かった夏の日
冷蔵庫にざるそばがあることを思い出し、冷蔵庫を開けると
冷えたざるそばがラップにかかった状態で格納されていた
別に食べていけないわけじゃない
むしろ食べろと言われた気がする
さっそく取り出し、テーブルへ配置
「あ、めんつゆないじゃん!」
そうそう、なぜかよくヤカンに入ってるんだよね、ウチって
ヤカンはコンロの上にあった
片手で持つと重い、めんつゆのようだ
さっそく適当な大きさの容器に移し替える
色からして、めんつゆで間違いない
・・準備は整った。では食べよう!
やっぱ、夏はざるそばだよな~などと思いながら口に入れた瞬間!
「苦っ!!」
なにが起きたか、わからなかった
「クッソまずい!」
その原因はどうもめんつゆのほうだ
味を確認する・・コーヒーだった。しかもブラック
中学生にブラックはきつい
吐きはしなかったが、予想外の味覚におどろきながら 自分の浅はかさを笑った
めんつゆは、冷蔵庫の中にフツーにあった
それを見つけても、もう食欲はなくなっていた
そっとラップをかけ直し冷蔵庫へ・・
そういえば、めんつゆがヤカンに入ってたことってあったっけ?
なかった気もするな・・なぜ疑いもなくできたのかは、今もなぞだ
それ以来、ざるそばを食べる時はコーヒーではないか確認する習性がついた
それまでコーヒーはUCCの3色の缶コーヒーしか飲んだことがなかった
ほぼカフェオレみたいなやつ それを下校中に飲んでイキってた
「コーヒーってうまいよね」とか言いつつ
そんな中学生がコーヒーの洗礼を受けた、ほろ苦いざるそばの話